デジタルでイラストを描く時って、だいたいアタリを描いて、アタリを描いたレイヤーの上に下書きを描いていくパターンが多いですよね。
例えば、こんな感じでアタリを取って…。
このアタリの上から下書きを描こうとすると…。
なんかゴチャゴチャして、下書きが見えづらい…。
そもそも、これだけゴチャゴチャしていると、アタリの上からラフを描くことすら難しくなってしまいますよね。
そこで、このゴチャゴチャを解決する為に1番手っ取り早い方法が、アタリのレイヤーを薄くしてしまうことです。
アナログでイラストを描くときに、写し紙というトレーシングペーパーを使って写し絵をしたことはありませんか?
写したいイラストの上にトレーシングペーパーを置くと、下に描いている絵が薄く写って写し絵がしやすくなりますよね。
アタリの上から下書きを描くときも、写し絵のように薄くアタリが写っていると下書きが描きやすくなります。
デジ絵の場合は、アタリの上に薄い紙を置くことは出来ないので、代わりにアタリのレイヤー自体を薄くするのです。
薄くする方法はめっちゃ簡単!
薄くしたいレイヤーを選択したら、レイヤーパネルの中にある「不透明度」を探します。探すといっても、割と分かりやすい位置にありますがw
この「不透明度」は、初期設定では100%になっていますので、この不透明度のパーセンテージを下げていきます。
上のイラスト50%まで不透明度を下げました。
さらに不透明度を下げていって、10%にしてみると…。
かなり薄~くなりましたよね。
この不透明度は0%から100%まで好みの濃さを選ぶことが出来るので、ご自分で色々触ってみて使いやすい濃さを探してみてはいかがでしょうか。
と、先ほどは、レイヤーの不透明度を下げる方法を紹介しました。
下書きで使うためのレイヤーの濃さは、好みだとは思うのですが…。
わたしなりに、このくらいの薄さにすると、アタリも下書きも使いやすくなるよ!という濃さがあるので、ちょこっとだけ紹介します。
これはあくまでわたしが使いやすい薄さというだけですので、ご自分で色々試してみるのが1番良いかもしれませんがw
わたしが、下書きレイヤーを薄くするときは、基本的に20%~40%くらいまで薄くします。
これは、アタリの上に下書きを描くときのアタリのレイヤーだけでなく、下書きの上に線画を描くときの下書きレイヤーも20%~40%の濃さにしています。
ちなみに20%のアタリの上から下書きを描くとこんな感じになります。
ちょっと薄く感じるかもしれませんが、実際に20%のアタリの上に描いてみると、ゴチャゴチャ感が全くなくなるので意外と描きやすかったりします。
そして、30%のアタリの上から下書きを描いてみると…。
こんな感じです。
画面上で見てみるとこのくらいが1番描きやすそうに見えるかなぁ?
実際は、思っているより濃いめなので、アタリ程度の簡単なレイヤーであれば、もう少し薄くた方が使いやすかったりします。
そして、次は40%。
不透明度を40%に設定するときは、だいたい簡単なアタリの上に、簡単な下書きを描くとき。
細かい下書きを描くときに40%は濃すぎるので、滅多に使いません。
と、わたしのおすすめは20%~40%なのですが、これはわたしが使いやすいというだけですので。
迷った時に、参考にしてみる程度にしていただくのが良いかと。
そして、先ほど紹介したイラストは、全て黒い鉛筆ブラシで描いたアタリの上から黒い鉛筆ブラシで下書きを描いていたのですが…。
わたしは、アタリの上から下書きを描くときには、アタリのレイヤーの色を黒以外の色に変更することが多いです。
>>SAIで描いた線の色を変更する方法
必ずこの色!と、決めているわけではないので、その時の気分やイラストのイメージによって色も変わるのですが、この色が多いかな~?という色を紹介します。
まずは、わたしがアタリや下書きの色を変更するときに1番多く使う色は青です。
こうやって薄くしてしまうと、黒とあまり変化がない様な気もするのですが…。
アタリの上から下書きを描いているときに「この部分が見えづらいから一時的に不透明度を上げよう」と、不透明度を上げた時に、下書きに使っている色とアタリの色を変えておくと、ゴチャゴチャ感は落ち着きます。
もちろん、下書きの上から線画を描くときも青色に変更することが多いです。
そして、もう1つアタリに良く使う色は赤色。
下書きで使っている黒とは全く違う色なので、とにかく見えやすいですよね。
不透明度を下げたアタリもしくは下書きをハッキリ見たい時は、明るい色がおすすめです。
ねぇ、ひいろさん。
イラストメイキング動画とか見てるとアタリの上からラフを描いていたよね。
その時に、アタリのレイヤーだけ急に薄くなってたりするんだけど、あれは線の色を変更したの?