おっけー。
じゃあ、今日は、SAIで描いたイラストの一部だけを移動させたいときの方法を紹介します!
イラストが完成した後に…。
なんか、この部分に違和感が…、でも上手く書けたはずなんだよな…、という時はありませんか?
そういうときって、だいたいパーツの位置がびみょ~~におかしかったりするんですよね。
この微妙な違いで、完成したイラストに違和感を感じてしまう場合が結構あります。
まず、こちらのイラストを見てください。
なんか、「頭ちっちゃ!」と感じませんでした?
これって帽子の位置が下にあり過ぎるから、頭が小さく見えるんですよね。
なので、ちょこっとだけ帽子の位置を上に上げてみると…。
ほら解決~!
違和感がなくなりました~!
こういうとき、アナログイラストだと帽子を一旦消して、同じ形のものを描き変えて…、となるのですが。
デジ絵で描いていると、サクッと帽子だけを移動することが出来ます。
そして、一度描いたイラストの一部をサクッと移動させるために必要なツールが「投げ縄ツール」です。
なので次は、投げ縄ツールの使い方について説明します。
それでは、投げ縄ツールの使い方から説明していきます!
先ほどの擬人化サイ子ちゃんの下書きは、レイヤーが「髪」「服」「顔」「輪郭」の4枚に分けています。
今回移動させたい帽子を描いているレイヤーは「服」のレイヤーなので、服を描いたレイヤーを選択します。
帽子が描かれたレイヤーを選択したら、ツール関連のパネルの中から「投げ縄」を選びます。
投げ縄ツールは、縄のイラストが描かれたアイコンです。
投げ縄ツールを選択出来たら、イラストの中で移動させたい帽子を投げ縄で囲います。
この状態で帽子が描かれた部分をペンタブでタッチしてみると…。
このように、帽子の線にだけが縞模様のような模様が出来ました。
これは、選択できた範囲にだけできる模様ですので、帽子の選択に成功したということです。
そのまま帽子にカーソルを合わして、上に向かってずらしていくと…。
帽子が移動しました!
こうやって好きな位置に動かして、どこに帽子を置けばイラストにマッチするだろう?というのを考えながらイラストを修正することができます。
キャラクターイラストを描いていて、「なんか顔が変…?」と思った時は、目が離れすぎていたり、口や鼻の位置が下過ぎたり…ということが度々あります。
こういう場合は、顔のパーツを移動させることで簡単に解決できますので、投げ縄ツールを覚えておくと便利ですよ♪
描いたイラストの一部を、投げ縄ツールで移動させる方法を紹介しました。
で、移動させたは良いものの、選択したままの状態だと選択した範囲にしか色を塗ったり線を足したりなど、手を加えることができなくなります。
なので、投げ縄ツールで選択した部分の移動が完了したら、選択範囲を解除しなくてはいけません。
それでは、選択範囲を解除していきましょう!
まずは、画面の上にあるツールバーの中から、「選択」を選んでください。
すると、このようにズラッと選択範囲に関するメニューが出てきます。
この選択メニューの中の「選択領域の解除」という項目があります。
この「選択領域の解除」をクリックすると…。
選択範囲が解除されました!
これで、選択した帽子以外の部分にも線を足したり色を変えたりと手を加えることができるようになりました。
これで選択範囲の解除方法も解決!…なんですが。
実はわたし、この方法を使って選択解除をすることは滅多にありません。
なぜなら…。
もっともっと簡単な方法があるから!
じゃぁ、最初っから簡単な方を教えておけよというツッコミが入りそうですが、こちらのメニューを使っての解除方法も使う時は必ず来るとは思いますので…w
それでは、もっともっと簡単な解除方法を紹介します!
先ほど選択した帽子の部分以外をペンタブでタッチもしくはマウスでクリックします。
すると…。
簡単に選択していた部分が解除されました~!
投げ縄ツールでイラストの一部を選択している時は、基本的に選択していない部分をペンタブでタッチで簡単に解除できるので、こちらの方法がおすすめ。
と、言うか、自然にこっちで解除するようになると思いますw
そういえば、そういえば。
イラストのメイキング動画を見てると、顔を描いた後に口と鼻の位置だけ修正したり、髪を描いた後に帽子の位置だけ移動させたりする人がいるよね?
あれは移動させるだけで描き直さなくても良いの?